専業主婦が起業するということ

私は45歳の時に起業しました。

それはある日、突然の決意。それまでの私は、子供の友達のお母さんがいつも周りに居る状況で、専業主婦か、週の何日かをパートで仕事をしている方たちばかりの中で、その世界が私のすべてでした。

専業主婦歴は16年。子供が小学校高学年になり、PTAもいっぱいやったし、、、。みんながパートに行くなら、私も行こうかな、くらいの軽い気持ちで幼児教室の講師という仕事を選びました。

「週2~3日、2~3時間から」という募集内容で、このくらいの時間数なら、子供たちが学校に行っている間に仕事ができる、という軽い気持ちで。しかし、そんな時期はあっという間に終わり、週4~5時間勤務の9時~19時という、勤務体制に変わっていきました。(生徒が増えるとクラスが増えるのです)元々、小学校と幼稚園教諭の免許を持っていたこともあり、楽しく仕事は出来たのですが、勤務時間とともに体力と精神力が奪われて、2~3年すると心身ともに破綻寸前でした。

そんなときに「起業」という働き方を知ったのです。

数年前まで一緒にPTAをやっていたお母さん仲間が、見違えるほど楽しそうに仕事をしているのです。私は破綻寸前、、、。何をやっているのかを聞くと、「好きなことで起業している」と。

起業するなんて、別世界の出来事だと思っていたのに、近所に住んでいる、しかもPTA仲間?!

私より、少し年上の彼女は、本当に楽しそうにしていました。その時漠然と思ったのです。

私も「起業してみたい」と。

なんの予定もあてもなく、起業準備に入りました。精神的に疲れ果てて「自分」破綻寸前だったので、パートも退社しました。それまでは、会社に迷惑がかかる、一緒に仕事している先生仲間に迷惑がかかる、慕ってくれている生徒さんたちに申し訳ない、という気持ちが、辛くても苦しくても会社は辞めてはいけない、と思っていましたが、

その時の私は。「私の人生を生きる」ために、一度リセットしたくなったのです。

いつも、何かを決断するときは、自分の想いではなくて、「会社が」とか「家族が」とか「子供が」とか、主語が全て「私」ではない何か。

その時、初めて「私が」を主語にしてような、そんな気がしました。

では、そこから凄いミラクルな展開が起こったか?というと、そんなことはありませんでした。

次回に続く

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