「5教科のうち、国語と体育はいいですが、算数と地理が苦手のようですね。」「お友達とは仲良くしていますが、落ち着きがありませんね」「授業態度はまじめですが、忘れ物が多いですね」「宿題をしてきていないとき、きちんと答えられません。話せるように指導してください」
夏休みに入る前には、学校の先生と保護者と子供の3者面談というのがあります。そこでこんな言葉を先生から聞くことが多いです。先生もどこか褒めているのかもしれませんが、親として印象に残っているのはマイナス面の指摘で、面談の後は落ち込むことが多かった記憶があります。
これは今からだいぶ前(10~15年?)私の子供たちと先生との間で繰り広げられた当時の面談内容なので、今は教育改革も進んで変わっているのかもしれませんが、マイナス面を指摘するのは私の学生時代からありました。いつも指摘だらけの記憶しかない!
成績表で見られるのは、出来ているところをどうしたらもっと伸びるか?という話よりは、苦手な教科の克服に先生たちも親も頭を悩ますような、そんな風潮がありました。
国立大学の入試は全教科ですから、仕方ないのかもしれませんが、平均的になにもかもできる子がもてはやされます。そんな世間の常識の中にずっといると、私たち主婦も同じで何かにつけて自分の「出来ないところ」に目を向けがちです。
そうなると、これも出来てない、あれも出来ていない、が、やがていっぱいになり「私は何にも出来ない人」になってしまいます。本来であれば、一人ひとり違う能力を授かって生まれてきているのに、人より出来てない部分にフォーカスしすぎて「なんにも出来ない」と落ち込んでいるのです。
かつての私もそうでした。専業主婦として子育てしかしてきていない私に何が出来るのだろう?何も積み上げてきていないし、何もない、、、とずっと思っていました。子育ては何もリソースにならないし、履歴書にも書けるわけでもない。パソコンも得意ではない、営業職もしたことない、事務は壊滅的に向いてない、家事もそんなに完ぺきではないし、得意でもない、、苦手だらけだ、、と落ち込んでいた時期が長かったです。唯一出来るのは小学校の先生の資格を持っている、という理由だけで3年間だけ幼児教室講師を頑張りましたが、それも3年が限界でした。
その後起業してコミュニティ運営をしているのですが、そういう風に考えている主婦の方をたくさん見てきました。
例えば、ニューヨークに住んでいるYさん。ニューヨークに住んでいるだけでも日本に住んでいる私たちからすると、「素敵!カッコいい!!」と思いますよね。お話を聞くと、もう日本じゃない!と思って単身ニューヨークへ渡り、英語を学びながら恋人も出来て、結婚されニューヨークで3人のお子さんを出産し現役で子育ても頑張っている方がいらっしゃいます。その方は、「私は何もできることがない」と仰るんです。「そんなことない!!!ニューヨークに住んでいるだけでもどれだけの価値があると思ってるの?」と聞くと当たり前の日常過ぎてそこを考えたこともなかったと。
ニューヨークに住んでいるのに、気が付いていないなんてー、とこちらがびっくりしてしまいました。
色んな可能性についてお話ししていくうちに、彼女は日本とニューヨークの懸け橋となって、日本のビジネスやサービスをニューヨークで紹介したり、ニューヨークに進出したい日本人たちをサポートする仕事をこれからやっていく!と熱く語ってくれました。そんな風に自分の価値に気が付き、自分のやりたかったことを真正面からチャレンジしていく姿を見ていると本当に嬉しく思います。
また、こちらもお子さん3人いらっしゃる会社員Hさんの方は、自分に足りないところばかりが目についたり、他人と比較して落ち込んだりしていて、たくさんのセミナーや講座を受けて資格を数多く取得していました。お話を伺うと彼女の能力で優れているところがすぐに分かりました。しかし、苦手の克服のために取得した資格がもったいないということで、その資格を活かすための仕事を副業でしたいとのこと。彼女の能力を活かせるのはスピリチュアルの仕事だと伝え続け、1年が過ぎたころ、ようやくその方向性で副業をし始めました。今では竜神様からのメッセージをチャネリングをして伝える「竜神メッセンンジャー」としての鑑定が大人気となっています。
苦手を克服するのは、もちろん素晴らしい事だと思います。ただ、苦手を克服しても、最初から授かっている能力に比べると、その能力は3分の1くらいだと思います。得意分野を伸ばすとその能力はどんどん開花し、目の前の人を幸せにしたり、その能力を社会で活かせるようにもなります。社会で活かせるとより多くの方の幸せにも繋がります。
一人ひとり、同じ能力を授かっているわけではないので、他人と比較する必要はありません。自分が当たり前に出来ることが他人には難しかったりするのです。ですから、自分の価値に気が付くことがとてもとても大切なことだと思っています。
自分が苦労しなくても誰かの役に立っていると思うと素敵なことだと思いませんか?辛い思いしたり我慢したりという苦しさの中で、誰かの役に立つのなら、会社の役に立つのなら、家族のためになるのなら、、思いながら、と頑張るのと、自分が出来るこんな簡単なことで誰かの役に立つの?という感覚とでは全く違います。
後者の方が圧倒的に両方の方が幸せですよね。
だとすれば、堂々と自分の価値に気が付いて、その能力を大いに発揮することで、たくさんのポジティブ主婦が次々と誕生していくのではないかと思います!
自分の価値に気が付いていない方が日本にも世界中にも本当にたくさんいらっしゃると思います。自分で見つけられない方は、周りの人に聞いてみるのもいいと思います。ただし、いつも否定してくる方には聞かないでくださいね。なるべくあなたを認めてくれている方に自分の価値はどこにあるのかを聞いてみてください。自分では当たり前すぎて気が付かないことが多いです。
いつもあなたのいいところを見つけてくれる友人に聞いてみてくださいね。すると、自分では気が付いていないあなたにしかない価値をたくさん教えてくれると思います。できるだけ、あなたの可能性を信じている人に声を掛けてみてください。思いがけない未来がやってくるかもしれません。
そんなワクワクがあなたの新しい未来をつくります。それがポジティブ主婦になる第一歩かもしれません。楽しみです!!!