「これ、買ったの?いくらだったの?」
新しい服を買って夫に聞かれると、大体購入金額の、3分の2くらいの金額を言うのが当たり前。
なぜか、子供の塾や習い事にお金を投資するのは善で、自分のために使うお金は「悪」だという認識、ありませんか?
専業主婦だったりすると、余計にこの感覚は強いのかもしれません。
実際には、子供のために使うお金も自分のために使うお金も善悪なんてないはずです。実際に「子供のため」と思って通わせている塾や習い事は、子供にとって苦痛の時間だったりしています。
実際に大きくなった息子たちに聞くと、「あの塾の時間はほとんど寝ていた」などと言われ、あの投資いったい何だったんだ、、という実態も(笑)
この、自分にお金をかけてはいけない「思い込み」に気が付いたのは、子供たちが中高生になってからです。
ネガティブ主婦時代は、「自分さえ我慢すればよい」と思い込んで、自分がお金を使うことにためらいがありました。しかし、危険なのは「自分さえ我慢すれば」という気持ちです。
パートをしていた頃、子供たちに習い事を心置きなくさせてやりたい、と思っていた一見素敵なお母さんだったのですが、この「我慢」していたせいで、実態はそれはそれはひどかったのです。
仕事の疲れが溜まってくると、「私がこんなに頑張って働いているのに、あなたたちはなんでゲームばっかりしているのよ(怒)、遊んでばっかりいるのよ(イラ)」と日々イライラが募るばかり。
お母さんはこんなに我慢して仕事しているのに、あなたたちはなんなのー!!といつも怒ってばかりいたのです。今考えると、子供たちもいい迷惑です。その当時の私は、いつもイライラしていました。かなりのネガティブ主婦だったと思います。
しかし、ある日、気が付いたのです。
子供たちだけじゃなくて、私の人生にもきちんと投資をしてあげてもよいのでは?と。
お金は子供たちにしか、家族のためにしか使ってはいけない、という思い込みを外して、自分のために使ってみると、すごく満たされて、心にゆとりも生まれ、なんとも言えない充実感が湧いてきました。
あんなにイライラしていて、いつも命令口調になってしまっていた子供たちにも、優しい言葉で接することが出来るようになってきたのです。
人生の負のループからやっと抜けられたとでも言うのでしょうか。暗闇をグルグルしていたところに、急に光が舞い込んできたかのような解放感!!
たったひとつの思い込みを外しただけで、この解放感を味わえたのです。そんなに大きな金額を自分にかけたわけでもありません。子供にかけているのと同じくらいの金額です。
たったそれくらいの金額でも、「我慢」から「自由」になり、心穏やかに、そして見える世界もだんだんと変わるようになってきたのです。
日本には「良妻賢母」という言葉があって、いい妻いいお母さんであることが、好まれます。もちろん、悪い事ではありませんが、この「良妻賢母」という言葉に縛り付けられすぎているのではないかと思うときがあります。
時代は明治でも大正でも昭和でもありません。
「令和」です。令和のお母さんの在り方は、もっと自由でもっと楽しくてもっと世界が開かれていていいのではないかと、心から思います。
日本は、女性進出が世界に比べるとかなり後進国だそうです。それは、この「良妻賢母」という言葉に縛り付けられているからではないかと思います。
これからは新しい価値観で、前向きに明るく楽しくもっと自由に「ポジティブ主婦」でいきましょう!
家族も大事だし、私も大事。この感覚を忘れずに!!